第二章 人間の難儀
第三節 めぐり 85.信心する人は、めぐりを取り払ってもらっているのであるが、信心しないで、うかうかと暮らす人は、めぐりを積んでいるのである。 86.どのような大きなめぐりがあっても、信心によって取り払ってもらえる。先祖からのめぐり、祟りは、神が道のつくようにしてくださる。 87.神に、めぐりを取り払ってくれと頼むから、取り払ってやろうとすると、人間はあまりに痛いから、よろしいと逃げる。神も、せっかく出した手を引っこめてしまう。 88.病気で死んだというが、体は死んでも病気は後々の者へ残ることがある。信心すれば、悪い種を切ってやる。 89.父母に孝行が第一である。孝行をすれば末で幸せになる。不孝をすれば末で巡ってくる。 |