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第五章 生神の道

第四節 道を広める

389.天地の間のおかげを知った者がいない。しだいに世界中、日の照らす下、万国まで残りなく金光大神ができ、おかげを知らせてやる。

390.天地の道がつぶれている。道を開き、苦しんでいる人々が助かることを教えよ。

391.道は人が開け。おかげは神が授ける。

392.道を立てる者は、目先の欲を放して末の徳を取れ。どれほど艱難苦労をしても、人の杖とも柱ともなるがよい。

393.世の人があれこれと神のことを口端にかけるのも、神のひれいである。人の口には戸が閉てられない。人は先のことを知ってはいない。いかに世の人が顔にかかるようなことを言っても、腹を立てるな。神が顔を洗ってやる。

394.お道のご用をさせていただこうと、真の教えをする者が一町に一軒、一村に一軒になれば、お道を伝えるにはらくである。

395.あなた方は小さいことばかり考えているが、金光大神は、世界をこの道で包み回すようなおかげがいただきたいと思っている。

396.欲を捨てることについておたずねした時、 「いやいや、私にも欲がある。世界の人を助けたい欲がある。欲を捨ててはいけない」 と仰せになった。

397.金光様は、 「道を世界中に広めなければならない」 と常に仰せられていた。

398.信心をせよ。はじめは一人でも、後には日本中の人が信心をするようになる。外国の人までも信心をするようになる。金光大神もはじめは一人であったが、今ではこのとおり大勢になった。

399.真心の道を迷わず失わず末の末まで教え伝えよ。

400.金光とは、金光るということである。金は金乃神の金、光は天つ日の光である。天つ日の光があれば明るい。世界中に天地金乃神の光を光らせて、おかげを受けさせるということである。