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第五章 生神の道

第三節 人を助ける

1 人を祈る

371.自分のことは次にして、人の助かることを先にお願いせよ。そうすると、自分のことは神がよいようにしてくださる。

372.今まで長い間痛くてつらかったことと、今おかげを受けてありがたいことと、その二つを忘れるな。その二つを忘れさえしなければ、病気は二度と起こらない。これからは、人が痛いと言って来たら、自分のつらかった時のことと、おかげを受けてありがたかった時のことを思い出して、神に頼んであげよ。自分はもう治ったから人のことは知らないというような心を出すと、またこの病気が起こる。今の心でおかげを受けていけば、病気が起こらないばかりか、子孫の末までおかげを受けられる。

373.人の悪口を言う者がよくある。もし、その場にいたら、なるべく逃げよ。陰で人を助けよ。陰で人を助けておけば、おのずと神の恵みがある。

374.人に悪く言われた時に、信心しているからこらえなければならない、と思ってこらえるくらいではまだいけない。先方の心をどうぞ直してあげてください、と拝んであげるようにならなければいけない。

375.たとえ人にたたかれても、けっして人をたたいてはいけない。人に難儀をさせるな。よい心にならせてもらえばありがたいと思い、すれ違った人でも拝んであげよ。できるだけ人を助けるようにせよ。

376.信心する人は、人に頭をたたかれても、私の頭は痛みませんが、あなたの手は痛みませんか、という心になり、また、頭から小便をかけられても、ぬくい雨が降って来たと思えばよい。

377.ある時、金光様の家の麦わらの垣に、だれかが火をつけて焼きかけになっていた。それを見た人が、「金光様、こういうことをする者には罰を当てておやりなさい」と言ったら、 「こういうことをする者こそ神に願って、心を直してあげなければならない」 と仰せられた。

378.盗難に遭った時は、大難を小難に逃れさせてくださったと神にお礼を言い、また、盗人が本心に立ち返り正業に就くように、と神に願ってあげよ。


第五章 生神の道

第三節 人を助ける

2 話をする

379.金光大神があって神は世に出た。金光大神の話していることを、そのまま人に聞かせてあげればよい。あなたが、これまでおかげを受けてきていることを話せば、それでよい。何も、そう心をつかわなくてもよい。後ろに金光大神がひかえている。

380.神が金光大神に教えてくださり、話して聞かせよと言ってくださるから、話してあげる。それを聞いて、子供にでも他人にでも話して聞かせてあげよ。めいめいにそれを心得、神はありがたいとわかって信心する人が一人でもできれば、神がお喜びになる。そうなれば、あなた方も神のご用に立つことになる。

381.たびたび参られても、何も手から手に渡すものはない。私のは話がおかげであるから、帰られたら話をして、おかげを受けさせよ。世の中に他人ということはない。

382.道を歩きながら話をしても、腰をかけて話をしても、心から納得すればおかげになる。

383.機を織りながらでも着物を縫いながらでも、教えをしてあげよ。教えてあげれば人は助かる。

384.教えてもらって信心しておかげを受けたら、人にも教えてあげなければ、神へのお礼にならない。信心する者の役目がすまない。


第五章 生神の道

第三節 人を助ける

3 親切を尽くす

385.寒い日であったが、お参りの途中で気の毒なおじいさんに遭い、かわいそうに思って、着ていた物を脱いであげた。それからお参りすると、金光様が、 「今日は結構なおかげを受けたなあ。不幸せな者を見て、真にかわいいという心からわが身を忘れて人を助ける、そのかわいいと思う心が神心である。その神心におかげがいただける。それが信心である」 と仰せられた。

386.神に参るだけが信心ではない。至急の時には、お礼を当てにするようなことでなく、格別の親切を尽くすがよい。急難にかかっている人がいたら早く行って助けてあげ、火事があれば早く行って火を消す手伝いを潔くすれば、これが真の信心親切となる。何事にも心がけておれ。

387.病人に品物を贈る親切だけが見舞いではない。見舞いの言い方で、気分が強くもなり弱くもなる。せっかく見舞いに行く親切があるなら、病人の心が元気になる見舞いを言ってあげると、病人の心が広く大きくなる。この時から、神のおかげをすぐにいただけるようになる。金光大神の話したことを、病人や家族に話してあげれば、悪いことを思わないで、安心して全快することを楽しむ。 人によると、見舞いに行っても病人を見て涙を流し、さぞつらかろうと言ってなでさすりして、病人の心を苦しめる者もある。また、病人の顔色を見て嘆き、やせたのを見て嘆く。家族へはあちこちの悪い話を集めて聞かす。そうすると悪い思いが満ちて、神のおかげを入れる所もないようになる。そのような心配をさせては、見舞いに行って見舞いにならない。 病人の心が元気になるように話をし、また家族の者には余計な心配をさせないように話し、できるだけの手伝いをせよ。また、貧しい人には金や品物を贈るなど、助ける道はいろいろある。何事にも心がけて信心をせよ。

388.農業する人は、自分の田の水の様子を見に行ったら、人の田の水も見てあげれば、人もまた自分の田の水を見てくれる。互いに親切にし合えば、人も喜び、神もお喜びになる。